使徒たちの活動 1

2015/07/14 0

使徒たちの活動

t f B! P L

クリスチャン会衆の発足と爆発的な拡大


使徒たちの活動1では、
西暦33年のペンテコステのクリスチャン会衆の発足から、数日で信者の数が2万人を超えてゆく様子を書きます。

イエスは犠牲の死の1年くらい前からご自分の死と復活について弟子たちに語り始めました。しかし、弟子たちはその意味を理解できませんでした。

それでキリストの処刑が現実となったとき彼らは強力な指導者を失い悲嘆のどん底に陥りますが、キリストの復活により彼らの悲しみは喜びに変えられることになっていました。

マタイ 16:21
21 その時以後,イエス・キリストは,ご自分がエルサレムに行って年長者・祭司長・書士たちから多くの苦しみを受け,かつ殺され,三日目によみがえらされねばならないことを弟子たちに示し始められた

ヨハネ 16:19-22
19 イエスは彼らが自分に質問したがっているのを知って,こう言われた。「しばらくすればあなた方はわたしを見ない,そしてまた,しばらくすればあなた方はわたしを見る,とわたしが言ったので,そのことについて互いに尋ね合っているのですか。20 きわめて真実にあなた方に言いますが,あなた方は泣き悲しみ,泣き叫びますが,世は歓ぶでしょう。あなた方は悲嘆しますが,あなた方の悲嘆は喜びに変えられるのです。21 女は出産に臨んで嘆きを抱きます。彼女の時が到来したからです。しかし,その幼子を産んでしまうと,ひとりの人が世に生まれた喜びのために,もうその患難を覚えていません。22 それで,あなた方も今は確かに悲嘆を抱いています。しかし,わたしは再びあなた方に会うので,あなた方の心は歓ぶことでしょう。そして,だれもあなた方からその喜びを奪う者はありません

復活したキリストは、昇天に先立ち40日に渡り弟子たちと合い、ご自分の復活を確証し、弟子たちが程なくして聖霊にるバプテスマ受けるのでエルサレムに留まるように指示し、また弟子たちは全地でキリストの復活の証人となることを伝えて天に戻られました。

使徒 1:3-11
3 これらの者たちにはまた,ご自分が苦しみを経たのちに生きていることを多くの確かな証拠によって示し,四十日にわたって彼らに現われ,また神の王国に関する事柄を話されました。4 そして,彼らと会合しておられた時に,この指示をお与えになりました。「エルサレムを離れないで,父が約束され,またわたしから聞いたものを待っていなさい。5 ヨハネは確かに水でバプテスマを施しましたが,あなた方はこれから幾日もたたないうちに聖霊をもってバプテスマを施されるからです」。
6 さて,集合したときに,彼らは[イエス]に尋ねはじめた,「主よ,あなたは今この時に,イスラエルに王国を回復されるのですか」。7 [イエス]は彼らに言われた,「父がご自分の権限内に置いておられる時また時期について知ることは,あなた方のあずかるところではありません。8 しかし,聖霊があなた方の上に到来するときにあなた方は力を受け,エルサレムでも,ユダヤとサマリアの全土でも,また地の最も遠い所にまで,わたしの証人となるでしょう」。9 そして,これらのことを言われたあと,彼らが見守る中で,[イエス]は挙げられ,雲に取り上げられて彼らから見えなくなった。10 そして,[イエス]が進んで行く間,彼らが空を見つめていると,さらに,見よ,白い衣を着た二人の人が彼らのそばに立って,11 こう言った。「ガリラヤの人たちよ,なぜ空を眺めて立っているのですか。あなた方のもとから空へ迎え上げられたこのイエスは,こうして,空に入って行くのをあなた方が見たのと同じ様で来られるでしょう」。

イエスの指示に従った120人ほどの弟子たちは、ペンテコステ祭りの祭エルサレムのある2階の会場に集まっていました。

そのとき、彼らは約束の聖霊でバプテスマを施されました。
それは、神からの奇跡的な証しがともない、その出来事はペンテコステの祭りのために各地からエルサレムに来ていたユダヤ人たちの注意を引きました。

言語の異なる各地から来ていたイスラエル人たち、およびユダヤ教に改宗した人たちは自国語で神について、またキリストの復活についての証しを聞くことになります。

神は120人のイエスの弟子たちに聖霊により奇跡的に外国語で証言する能力を与えました。

それは疑問の余地のない神の霊の働きの証拠であり、その日のうちに3,000人が信者となりました。

これが、クリスチャン会衆の発足の経緯です。

クリスチャン会衆の誕生は神の霊の産物であり、人間により権限が与えられたのではありません。
それは人間の政府に登記して宗教活動をするような人間の機関ではありません。
それは人間の企てにより出現した宗教組織ではありません。

使徒 2:1-13, 32-43
1 さて,ペンテコステの[祭りの]日が進行していた時,彼らは皆一緒に同じ場所にいた。2 すると突然,激しい風の吹きつけるような物音が天から起こり,彼らの座っている家全体を満たした。3 そして,さながら火のような舌が彼らに見えるようになってあちらこちらに配られ,彼ら各々の上に一つずつとどまり,4 彼らはみな聖霊に満たされ,霊が語らせるままに異なった国語で話し始めたのである。
5 ところで,エルサレムには,天下のあらゆる国から来たユダヤ人で,敬虔な人々が住んでいた。6 そして,この音が起こった時,大勢の人が共にやって来て,あっけに取られてしまった。彼らが自分の言語で話しているのをめいめいが聞いたからである。7 実際,彼らは非常に驚き,不思議がって言いだした,「まあ,見なさい,話しているこの人たちは皆ガリラヤ人ではないか。8 それなのに,わたしたちがそれぞれ自分の生まれた[国の]言語を聞くとはどうしてなのか。9 パルチア人,メディア人,エラム人,そして,メソポタミア,またユダヤとカパドキア,ポントスとアジア[地区],10 それにフリギアとパンフリア,エジプト,そしてキレネのほうにあるリビア各地の住民,またローマから来てとう留している者で,ユダヤ人も改宗者もおり,11 [また]クレタ人やアラビア人なのに,そのわたしたちが,神の壮大な事柄について彼らがわたしたちの国語で話すのを聞いているのだ」。12 確かに,彼らはみな非常に驚き,また当惑して,「これはどういうことなのか」と互いに言い合った。13 しかし,ほかの者たちは彼らをあざけって,「甘いぶどう酒に満たされているのだ」と言いだした。

32 このイエスを神は復活させたのであり,わたしたちは皆その事の証人です。33 それで,この方は神の右に高められ,約束の聖霊を父から受けたので,この,あなた方の見聞きするものを注ぎ出されたのです。34 実際ダビデは天に上りませんでしたが,自らこう言っています。『エホバはわたしの主に言われた,「わたしの右に座っていなさい。35 わたしがあなたの敵をあなたの足台として据えるまでは」』。36 ですから,イスラエルの全家は,神がこの方を,あなた方が杭につけたこのイエスを,主とも,キリストともされたことをはっきりと知ってください」。
37 さて,これを聞くと,彼らは心を刺され,ペテロやほかの使徒たちに言った,「皆さん,兄弟たち,わたしたちはどうしたらよいのですか」。38 ペテロは彼らに[言った],「悔い改めなさい。そしてあなた方ひとりひとりは,罪の許しのためにイエス・キリストの名においてバプテスマを受けなさい。そうすれば,無償の賜物として聖霊を受けるでしょう。39 この約束はあなた方とあなた方の子供たち,また遠く離れたすべての人,わたしたちの神エホバがそのもとに召される人すべてに対するものなのです」。40 そして彼は他の多くの言葉で徹底的な証しをし,しきりに説き勧めて彼らに言った,「この曲がった世代から救われなさい」。41 そのため,彼の言葉を心から受け入れた者たちはバプテスマを受け,その日におよそ三千人の魂が加えられた。42 そして,彼らは使徒たちの教えと,[互いに]分かち合うこと,食事を取ることと祈りとにその後も専念した。
43 実に,恐れがすべての魂に臨むようになり,多くの異兆やしるしが使徒たちを通して起こりはじめたのである。

神の強力な証しを伴ってクリスチャン会衆が存在するようなりました。
そして、この神からの強力な証しは後の時代のクリスチャンたちのためにクリスチャンギリシャ語聖書が完成するまで続きます。

全てのクリスチャンの信仰の根拠となるクリスチャンギリシャ語聖書の最後の書であるヨハネによる福音書が西暦98年ごろ完成し、その後クリスチャン会衆を確立するための神からの奇跡的な証しは目的を果たしたので次第に止み、全てのクリスチャンは完成した霊感の書物にゆだねられるようになります。

西暦1世紀のクリスチャン会衆の確立のときのように神の証しが今の時代になくても、完成した霊感の書物である聖書があるのでクリスチャンにとって神の導きが不明瞭になることはありません。

その必要があれば神はいつでも聖書に記録されているような奇跡的な介入をなさるでしょう。

西暦1世紀の末にクリスチャンギリシャ語聖書が完成し、キリストの使徒たちが死の眠りについた後は本物のクリスチャンを見分ける権威は、聖書のみとなりました。宗教組織は本物を見分ける権威ではありません。

偽物(宗教組織)の出現


キリスト教はその始まりからサタンの働きにより偽もののクリスチャンが栄えるところとなっています。イエスのたとえ話はその点を的確に明らかにしています。

小麦と雑草のたとえを思い起こしてください。
小麦は収穫まで雑草と一緒に成長します。
収穫は事物の体制の終わりの時で、刈り手はみ使いたちです。

キリストはみ使いたちの天軍とともに戻りサタンの事物の体制を終わらせます。
その際、み使いたちを用いて、まず雑草を束ねて焼き払い、その後王国の子たちを地から天へ収穫します。

キリスト教を公言するいくつもの宗教組織は、西暦1世紀に神の力により発足したクリスチャン会衆ではありません。

クリスチャン会衆は、西暦1世紀から今日まで時空を越えて存在する王国の子たち集まりです。時代や住む地域、言語を異にする王国の子たちを導く力は霊感の書物である聖書です。彼らは聖書の真理により神とキリストにひとつに結ばれています。彼らは聖書に書かれた行動基準によってのみ識別できます。

ですから、人間の創った教会組織などはクリスチャン会衆ではありません。
それらの宗教組織は、全部サタンの働きによる欺きです。

キリストの使徒たちの死後、サタンは背教したクリスチャンを用いてローマカトリック教会を作り、ローマ帝国の国教とし偽りのキリストの王国を準備しました。それで信仰心のある多くの人たちが大いなるバビロンに捕らわれの身となりました。

ローマカトリック教会は1,000年以上にわたり聖書を独占し、人々が聖書を読めないようにしました。

しかし、西暦4世紀にカトリック教会が権威となる前から、今日知られているクリスチャンギリシャ語聖書はクリスチャンの間で回覧、写本され既に聖書目録は確立されていました。カトリック教会はクリスチャンの間で既に確立されていた目録を承認したに過ぎず、彼らの権威で聖書目録を作ったのではありません。

最初の宗教権威が行ったことは、既存の良く認知されていた霊感による書物の目録を承認し自らの権威がそれに基づくと宣言したことです。

しかし、聖書そのものは宗教権威の存在を肯定するものでなく宗教権威の悪事や偽りを暴くものであったためにカトリック教会は一般の人が聖書を読んで理解を深めることを禁止しました。

彼らの主張は、教えを受けていない者たちは聖書を正しく理解できないので宗教権威の解釈に頼るべきであるというものでした。

また、国家権力と融合した宗教権威は、人間の哲学や、異教の教え、三位一体、地獄の責め苦、偶像崇拝、その他の偽りの教理とも融合しそれらを聖書の教えとして広め人々の思いを支配してきました。

やがて、心あるクリスチャンたちにより中世の宗教改革が起きカトリックの宗教支配が終わり、人々が聖書を所有し読めるようになりました。その後多くの宗教組織が誕生しそれぞれの独特の教えにより信者を支配しています。

国家に登記されたキリスト教のそれぞれの宗教法人は、ものみの塔協会のように統制の強いものから統制の弱いグループまで沢山存在しています。

キリスト教はサタンの働きにより多くの異なる宗派組織の枝をもつ大木となり、天の鳥たちの住処となりました。天の鳥たちはそれぞれの宗教組織に棲む偽教師たちや悪霊たちのことです。

それらの宗教組織の偽教師たちによりキリスト教の教えは全体が醗酵して偽りで膨れ上がってしまいました。

マタイ 13:31-33
31 [イエス]は彼らに別の例えを示してこう言われた。「天の王国はからしの種粒のようです。人がそれを取って自分の畑に植えました。32 実際それはあらゆる種の中で一番小さなものですが,成長したときには野菜のうちで一番大きくて木のようになり,天の鳥たちが来て,その枝の間に宿り場を見つけます」。
33 [イエス]は彼らに別の例えを話された,「天の王国はパン種のようです。女がそれを取って大升三ばいの麦粉の中に隠したところ,やがて塊全体が発酵しました」。

啓示 18:2
2 そして,彼は強い声で叫んで言った,「彼女は倒れた! 大いなるバビロンは倒れた。そして,悪霊たちの住みか,あらゆる汚れた呼気のこもる場所,またあらゆる汚れた憎まれる鳥の潜む場所となった!

それぞれの宗教組織は、いくらかの真理で宗教心のある人々を入信させ信者からの寄付で栄えています。

さまざまな宗教組織に属する本当に神を愛する人々(王国の子たち)は宗教組織の教えではなく神のことばそのもに導かれてクリスチャンとして生きているでしょう。

いつでも、またどこにいても「人間より、神に従わねばならない。」の原則がどんな人にも当てはまります。

使徒 5:29
29 それに答えてペテロと[ほかの]使徒たちは言った,「わたしたちは,[自分たちの]支配者として人間より神に従わねばなりません

そのように聖書の真理により導かれる人たちは、やがてクリスチャン会衆は国家に登記された宗教組織でないことに気づくでしょう。キリスト教はイエスのたとえのように天の鳥たちの棲む巨大な木となっており、全体が偽りの教えで醗酵していることが分かるでしょう。

自分の属している宗教組織が大いなるバビロンの支店にすぎないことが分かれば「彼女から出なさい。」の神の呼びかけに応じて組織宗教を後にするでしょう。

啓示 18:4
4 また,わたしは天から出る別の声がこう言うのを聞いた。「わたしの民よ,彼女の罪にあずかることを望まず,彼女の災厄を共に受けることを望まないなら,彼女から出なさい

大いなるバビロンを出た後は、聖書のみを導きにしてクリスチャンとして生きることができます。
大いなるバビロンの新たな支店となる宗教組織をつくることはありません。

なぜなら、クリスチャン会衆は、王国の子たちの西暦1世紀から今日に至る時空を超えた兄弟関係だからです。

聖書にある王国の子たちの行動基準に従う人が近くに住んでいれば、ともに集まりクリスチャンの交友を楽しめます。またクリスチャンの証しの業によりキリストを信じバプテスマを受けて兄弟姉妹となる人もいるでしょう。

インチキ予言により信者を増やした「ものみの塔協会」は、英語圏での多数の小児性愛者隠蔽方針訴訟により多額の罰金刑が確定し、問題が公になっていますので今や崩壊寸前となっています。

そのうち、ものみの塔協会を去るクリスチャンたちと地元で集まりを楽しめると思います。
最初は2-3人の集まりから始まりクリスチャンの友が徐々に増えると思います。

また集会の時間や場所、内容などを宗教組織の取決めに倣う必要はありません。
各自が都合の良いときに集まって交友を楽しめるでしょう。
また、クリスチャンの友を見つけるためにインターネットも活用できるでしょう。

宗教組織の不要な重荷(集会、伝道、大会、その他)から開放されますので時間、体力、知力を有効に活用できるようになるでしょう。

クリスチャンの自由をもって、毎日神と共に歩めるようになります。

➡ 脱塔後の生活
➡ クリスチャン会衆
➡ キリスト教の発展
➡ 神に従うことは宗教組織と関係ありません
➡ JWの覚醒について

西暦33年のペンテコステの祭りの日にエルサレムにいた120人のイエスの弟子たちは聖霊のバプテスマを受けクリスチャン会衆が発足しました。神の強力な証しのために、ローマ世界の各地から祭りのためにエルサレムに来ていた3,000人がその日のうちにクリスチャン会衆に加えられました。

3,000人を超える異なる言語を話すクリスチャンの兄弟姉妹はたちは、キリストの教えを学ぶためにしばらくエルサレムに滞在することになります。

それらの人々は一時期共同生活を営むことになります。

使徒 2:44-46
44 信者となった者たちは皆ともにすべての物を共有し,45 また,自分たちの所有物や財産を売っては,それぞれの必要に応じて,その[収益]をすべての者に分配するのであった。46 そして,思いを一つにして日々絶えず神殿におり,また個人の家々で食事をし,大いなる歓びと誠実な心とをもって食物を共にし,47 神を賛美し,民のすべてから好意を受けた。同時にエホバは,救われてゆく者たちを日ごとに彼らに加えてゆかれた

数日の内にペテロは神殿で生まれつき足のなえた人を癒し、驚く人々に復活したイエスキリストにより奇跡が生じたことを証言します。祭司長たち宗教指導者たちはペテロとヨハネを留置しますが、次の日に話を聞いた人たち5,000人が信者となります。

使徒 4:1-4
1 さて,[二人]が民に話している間に,祭司長たち,そして神殿の指揮官やサドカイ人たちがそのもとにやって来たが,2 彼らが民を教え,イエスに起きた死人の中からの復活についてはっきり告げ知らせているので,いらだっていた。3 そして,彼らに手をかけて捕らえ,次の日まで拘留した。すでに夕方になっていたからである。4 しかし,話されたことを聴いた人々のうち大勢の者が信じ,男の数はおよそ五千人になった

クリスチャン会衆の発足から、数日も立たないうちに1万人近くの人々が信者となりクリスチャンの共同体を形成しました。

使徒 2:32-36
32 さらに,信じた大勢の人々は心と魂を一つにし,だれひとり,自分の所有する物について,それが自分のものだとは言わなかった。彼らはすべての物を共有したのである。33 また,使徒たちは大いなる力をもって主イエスの復活に関する証しを続けた。そして,過分のご親切が彼らすべての上に豊かにあった。34 事実,彼らの中に困窮している者はひとりもいなかった。畑や家を所有していた者はみなそれを売り,売った物の代金を携えて来て,35 使徒たちの足もとに置くのであった。一方,各人の必要に応じて,それぞれに分配がなされたのである。36 こうしてヨセフ,それは使徒たちからバルナバというまたの名を与えられた者で,それは,訳すと,“慰めの子”という意味であったが,このレビ人でキプロス生まれの人は,37 ある土地を所有していたので,それを売り,その金を持って来て使徒たちの足もとに置いた。

1万人ほどのクリスチャン共同体は資産を共有しました。
それは強制されたものではなく、そう望む兄弟たちが資産を売って共同の資金を供えました。
寄付を求められたのではありません。

クリスチャンの共同資金は、各自の必要に応じてそれぞれに分配されました。

それは宗教組織が信者から集めた寄付により組織運営をすることと異なっています。

数日の内に1万人ほどに拡大したキリストを信じる者たちがさらに十分学ぶためにエルサレムに滞在することを可能にするため資金の分配がなされました。もちろんこの自発的な与える業によって宗教組織が蓄財をすることはありませんでした。

各クリスチャンたちは、自分の資産を自分の意思でどれほど提供できるかを判断して当面の会衆の必要い応じていたに過ぎません。

この親切に与えることにおいて虚栄心により神を欺く行為に至った夫婦がいました。
アナニアとサッピラは資産の一部を全部と言って寄付を偽りました。
神はそのような偽善を暴露されました。
それで、その夫婦は命を失うことになりました。
彼らは受け継いだ罪によりリセットを余儀なくされました。
将来、彼らは楽園の地に復活して大切な教訓を身にしみて学ぶでしょう。

使徒 5:1-11
1 しかしながら,アナニアという名の人は,妻サッピラと共に,所有物を売って 2 その代価を幾らかひそかに取っておき,それについては妻も知っていたのだが,ただ一部だけを持って来て使徒たちの足もとに置いた。3 しかしペテロは言った,「アナニアよ,なぜサタンはあなたを厚顔にならせて,聖霊に対して虚偽の振る舞いをさせ,畑の代価の幾らかをひそかに取っておくようなことをさせたのですか。4 あなたのもとにある間,それはそのままあなたのものだったのではありませんか。そして,売った後も,それは引き続きあなたの管理のもとにあったではありませんか。このような行為を心の中でもくろんだのはどうしてですか。あなたは,人にではなく,神に対して虚偽の振る舞いをしたのです」。5 この言葉を聞くと,アナニアは倒れて息絶えた。そして,そのことを聞くすべての者に大いなる恐れが生じた。6 しかし,若手の人々が立って彼を布に包み,運び出して葬った。
7 さて,三時間ほどたってから,彼の妻が起きた事を知らずに入って来た。8 ペテロは彼女に言った,「わたしに言ってください。あなた方[二人]は畑をこれだけの値で売ったのですか」。彼女は言った,「はい,これだけです」。9 そこでペテロは彼女に[言った],「あなた方[二人]が示し合わせてエホバの霊を試すとはどうしたことですか。見よ,あなたの夫を葬った者たちの足が戸口にありますが,彼らはあなたを運び出すでしょう」。10 彼女はたちどころに[ペテロ]の足もとに倒れて息絶えた。若者たちが入って来てみると,彼女は死んでいた。そこで彼女を運び出し,夫のわきに葬った。11 その結果,会衆全体,およびこの事について聞くすべての者に大いなる恐れが生じた。

ペンテコステ以来、神の働きは強力であり明確で多くの人々の信仰を強化し数日のうちにクリスチャン会衆は1万人を超える規模になっていました。またアナニアとサッピラの事件をうけてさらに信者となる人々が増えてゆきます。誕生したばかりのクリスチャン会衆は神の力の表明により急速な拡大を続けてゆきます。

使徒 5:12-20
12 そのうえ,使徒たちの手を通してその後も多くのしるしや異兆が民の間に起こった。そして彼らは皆そろってソロモンの柱廊にいた。13 ほかの者たちはだれも彼らに加わる勇気を持ってはいなかったが,それでも民は彼らをほめたてるのであった。14 そればかりか,主を信じる者が,男も女も大ぜい加えられていった。15 そのため,人々は病人を大通りにまで連れ出して来て,そこで小さな寝床や寝台に横たえ,ペテロがそばを通る際,せめてその影でも[病人]のだれかにかかるようにした。16 また,エルサレム周辺の都市の大勢の人が,病気の人や汚れた霊に悩まされる者たちを連れて集まって来た。そして,彼らはひとり残らず治されるのであった。
17 しかし,大祭司およびそれと共にいたすべての者,すなわちそのころ存在していたサドカイ派の人々は,立ち上がってねたみに満たされ,18 使徒たちに手をかけて捕らえ,彼らを公の拘留場に入れた。19 しかし,夜中にエホバのみ使いが獄の戸を開き,彼らを連れ出して,こう言った。20 「行って,神殿の中に立ち,この命について言われたすべてのことを民に語りつづけなさい」。21 これを聞いてから,彼らは夜明けに神殿の中に入って教えはじめた

神の強力な聖霊の証しのためにイエスのときと同じように大勢の病気の人たちが奇跡的に癒されてゆきましたので復活したキリストを信じるようになった人たちの数は加速度的(爆発的)に増えていったと考えられます。

ペンテコステから何日も経っていないこの時点で弟子たちの数は2万人を超えていた思います。

信者の数の増加により宗教指導者たちとの対立も激化し、またクリスチャンの共同体の世話の必要も生じ実際的な取決めが設けられるようになります。

その後、火のような迫害が勃発し信者は各地に散らされることになります。

これらの点は次の使徒たちの活動2で説明したいと思います。
使徒たちの活動をよく知ればクリスチャンの生き方を学べるでしょう。

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プロフィール



1972年にバプテスマを受けてクリスチャンになりました。

その後、エホバの証人として宣教活動を40年ほど行い、長老のときに「ものみの塔協会」の方針と異なる立場をとったために長老を削除されました。

長年のエホバの証人としての人生は「ものみの塔協会」の崇拝の様式とキリストの教えとの不調和を経験することになり、「ものみの塔協会」の始まりからの歴史をインターネットを用いて調査し、この団体がロスチャイルド資本によるシオニズム運動の器として始まったこと、宗教組織を利用したロスチャイルド資本の国際投資企業であること、小児性愛者の不適切な扱い、預言や教理上の破綻などの腐った実を知りました。

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