ダビデの人口調査

2015/07/07 0

教理

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神の民へのサタンの働き

神の目的の成就を阻むためのサタンの働きは、神の民の中に顕在です。

サムエル第二 24:1
1 ときに,再びエホバの怒りがイスラエルに向かって燃えた。ある者がダビデを駆り立てて彼らに向かわせ,「さあ,イスラエルとユダを数えなさい」と言ったときのことである。

ダビデを駆り立てたのは誰ですか。

歴代第一 21:1
1 それから,サタンがイスラエルに逆らって立ち上がり,ダビデを駆り立ててイスラエルを数えさせようとした。

事件の真相をとらえるために、神、サタン、神の僕たちの関係を理解する必要があります。

神は、私たちの心を試すサタンの要求を受け入れています。

つまり、サタンは神を信じると公言するすべての人を試すことができるということです。
それで、「エホバの証人の組織は神から保護されている」などの幻想により欺かれてはなりません。

どの組織もサタンの管理運営下にあります。
神は人の心をあらわにする触媒としてサタンの働きを許容しておられます。
また神はサタンの働きを懲らしめなどの目的で許容することもあります。

ルカ 22:31
31 「シモン,シモン,見よ,サタンは,あなた方を小麦のようにふるいにかけるため,あなた方を手に入れることを要求しました

コリント第一 5:5
5 あなた方がそのような人を肉の滅びのためにサタンに引き渡し,こうして主の日に霊が救われるようにするためです。

コリント第二 12:7
7 . . . 高慢になることのないよう,わたしは肉体に一つのとげを与えられました。それはサタンの使いであって,わたしが高慢にならないよう,わたしに終始平手打ちを加えるためのものです。

テサロニケ第二 2:9-12
9 しかし,不法の者が存在するのはサタンの働きによるのであり,それはあらゆる強力な業と偽りのしるしと異兆を伴い,10 また,滅びゆく者たちに対するあらゆる不義の欺きを伴っています。 . . .
11 そのゆえに神は,誤りの働きを彼らのもとに至らせて,彼らが偽りを信じるようにするのであり,12 それは,彼らすべてが,真理を信じないで不義を喜びとしたことに対して裁きを受けるためです。

ダビデの罪

ダビデは律法の規定に従いませんでした。
また、彼の行為は彼の心の誇りを暴露しました。
彼は律法で規定されていた災厄を招きました。それは、彼だけのものではありませんでした。

出エジプト 30:12
12 「イスラエルの子らの人口調査のためあなたがその合計を調べる時には,その人口調査に当たって彼らは各々自分の魂のための贖いをエホバに納めねばならない。こうしてその人口調査のさい彼らに災厄が臨まないようにするのである。

神の違反の扱い方

ダビデの良心が機能し罪を意識し始めたとき、神は律法の規定どおり臨む災厄についてダビデに選択の機会を提供しました。ダビデは一番期間の短い3日間の疫病を選択しました。

さて、選択された災厄が開始されました。
その完了の途中で、神ご自身がご自分の規定を緩和なさり1日でその災厄を終了されたと思われます。

その災厄で7万人が命を失いました。
それは神が原因ではありませんでした。
それは、サタンから始まり、ダビデの誇りによりもたらされたものです。
サタンの策略とダビデの罪により神はご自分の司法上の決定の実行を余儀なくされました。
それは、神にとっても心の痛むことでした。

サムエル第二 24:10
10 ところで,ダビデがこのように民を数えた後,その心は彼を打ちはじめた。そこでダビデはエホバに言った,「私は自分のしたことで,大いに罪をおかしました。それで今,エホバよ,どうか,この僕のとがを見逃してください。私は本当に愚かなことを致しましたので」。11 ダビデが朝起きたところ,エホバの言葉がダビデの幻を見る人,預言者ガドに臨んで言った,12 「行って,あなたはダビデに言いなさい,『エホバはこのように言われた。「三つの事をわたしはあなたに負わせる。そのうち一つを自分のために選べ。わたしがそれをあなたにするためである」』」。13 そこでガドはダビデのもとに来て,彼に告げて言った,「あなたの土地で七年間の飢きんがあなたに臨むのがよいか,あなたが敵対者の前から三か月間逃げ,彼らがあなたを追跡するのが[よいか],あるいはあなたの土地で三日間疫病が起きるのが[よいか]。今,わたしを遣わした方に何と返答するかをよく考え,わきまえなさい」。14 それでダビデはガドに言った,「それはわたしには非常に苦しいことです。どうか,エホバのみ手に陥らせてください。その憐れみは多いからです。しかし,人の手にはわたしを陥らせないでください」。
15 すると,エホバはその朝から,定められた時までイスラエルに疫病を下されたので,ダンからベエル・シェバに至るまで民のうち七万人が死んだ。16 そして,み使いはその手をエルサレムに向けて突き出して,これを滅びに陥れようとしたが,エホバはその災いのことで悔やみはじめられた。それで,民の中で滅びをもたらしているみ使いにこう言われた。「それで十分だ! さあ,あなたの手を下ろせ」。ときに,エホバのみ使いは,エブス人アラウナの脱穀場のすぐそばにいた。
17 次いでダビデは,民を討ち倒しているみ使いを見たとき,エホバに言った。すなわち,こう言った。「ご覧ください,私が罪をおかしたのです。私が不当なことをしたのです。ですが,これらの羊は—何をしたのでしょう。どうか,あなたのみ手を私と私の父の家に臨ませてください」。

神はダビデの質問にお答えになりませんでした。
ダビデは自分の罪が招いた災厄が自分に及ばず他に及んだことで心を痛めました。
神はダビデの良心がそのように反応することを望まれたに違いありません。

ダビデの実例から学べること

人が犯す罪は他人を巻き込むことではありませんか。

それで罪、神の基準からの逸脱はすべてに有害です。

ダビデの例やアカンなどの聖書中の記録は、罪が、関係のない無実の人を巻き込むことを思い起こさせ罪の誘惑に抵抗する力となるでしょう。

またダビデの人生は、神に油注がれた者でさえ多くの罪を犯し悲惨な結果に苦しむことを教えます。

ダビデはキラリと光る信仰を持っていました。
しかし、姦淫、殺人、その他の律法の要求違反を犯しました。

これが不完全な人間の姿であり、聖書の記録は神が不完全さを考慮に入れて下さること、酌量すること、それに合わせてご自分の基準を調整なさることなどを教えています。

全体から見ると神はすべての罪を許すつもりです。
またすべての被った害を何倍にもして償うつもりです。
ですから、神はご自分の独り子の犠牲を喜んで備えられました。
ダビデ、その他不完全な人間の神の扱い方につまずかない人は幸いです。

神の基準

申命記 32:4
4 岩なる方,そのみ業は完全,
そのすべての道は公正である
忠実の神,不正なところは少しもない。
義であり,廉直であられる。

ヨブ記 34:12
12 しかも,実際,神は,邪悪なことを行なわれない。
全能者は裁きを曲げられない

詩篇 18:30
30 [まことの]神については,その道は完全であり,
エホバのことばは精錬されたものである。
ご自分のもとに避難するすべての者にとって,[神]は盾である。

哀歌 3:22
22 わたしたちが終わりに至らなかったのは,エホバの愛ある親切の行為です。その憐れみは決して終わりに至ることがないからです。

神の考えは人間の考えではありません。
神の公正の基準は不動でありその要求は必ず満たされます。
人はまくものを必ず刈り取ることになります。
また、神は苦しみや痛みの先にある良いもののために必要な処置を決して控えません。

マタイ 16:21-23
21 その時以後,イエス・キリストは,ご自分がエルサレムに行って年長者・祭司長・書士たちから多くの苦しみを受け,かつ殺され,三日目によみがえらされねばならないことを弟子たちに示し始められた。22 すると,ペテロは彼をわきに連れて行き,「主よ,ご自分を大切になさってください。あなたは決してそのような[運命]にはならないでしょう」と言って叱り始めた。23 しかし,[イエス]はペテロに背を向けて言われた,「わたしの後ろに下がれ,サタンよ! あなたはわたしをつまずかせるものです。あなたは,神の考えではなく,人間の考えを抱いているからです」。

イザヤ 55:8-11
8 「あなた方の考えはわたしの考えではなく,わたしの道はあなた方の道ではないからである」と,エホバはお告げになる。9 「天が地より高いように,わたしの道はあなたの道より高く,わたしの考えはあなたの考えより[高い]か らである。10 降り注ぐ雨,また雪は,天から下り,実際に地にしみ込み,ものを生じさせ,芽を出させ,そして,種が種をまく者に,パンがそれを食べる者に実際に与えられなければ,その場所に帰らない。11 わたしの口から出て行くわたしの言葉も,それと全く同じようになる。それは成果を収めずにわたしのもとに帰って来ることはない。それは必ずわたしの喜びとしたことを行ない,わたしがそれを送り出したことに関して確かな成功を収める

神がご自分の愛ある目的の成就に向けて行なう業の「ひとコマ」につまずかない人は幸いです。

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プロフィール



1972年にバプテスマを受けてクリスチャンになりました。

その後、エホバの証人として宣教活動を40年ほど行い、長老のときに「ものみの塔協会」の方針と異なる立場をとったために長老を削除されました。

長年のエホバの証人としての人生は「ものみの塔協会」の崇拝の様式とキリストの教えとの不調和を経験することになり、「ものみの塔協会」の始まりからの歴史をインターネットを用いて調査し、この団体がロスチャイルド資本によるシオニズム運動の器として始まったこと、宗教組織を利用したロスチャイルド資本の国際投資企業であること、小児性愛者の不適切な扱い、預言や教理上の破綻などの腐った実を知りました。

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