ジェフリー・ジャクソンの聴聞

2015/08/15 0

JW ものみの塔協会 統治体

t f B! P L

エホバの証人統治体の体裁をつくろった答弁

ジェフリー・ジャクソン (Geoffrey Jackson)
の聴聞会午前(#1のビデオ)

王立委員会の聴聞で統治体のメンバー、ジェフリー・ジャクソンは極めて道理にかなった答弁をしていました。

一般の証人からの質問にも、王立委員会の聴聞のときのような丁寧で道理のある親切な回答をして欲しいものですね。

現実は、支部や本部への質問は歓迎されていませんし、会衆の長老たちに尋ねるように勧められています。

ところが会衆の長老たちは上からの指示に従った答しかできませんし、おまけに組織への従順を絶対視しているので組織の方針に関わる質問には一律に服従を要求する答しか得られません。

統治体が組織の方針にかんして一般の信者が抱いている質問に親切に答えることは、これまでありませんでした。

王立委員会の権威により始めて実現した公の聴聞会で、統治体は強硬な姿勢を表明することはできませんでした。

ですから、ジャクソンの答弁は、現実を反映していない極めて道理にかなった受け入れやすい答弁となっています。

例えば、

組織の権威構造について、

ジャクソンは、支部事務所は統治体の指示に従うが、盲目的にそうするのではなく、まず神への従順が優先されると答えています。

同じように会衆も支部事務所の監督下にありますが、神への従順が優先されると述べています。

つまり、この道理にかなった答弁により、組織の下層部からの改善の要求が通る印象を与えています。

これらの飾り言葉が現実にエホバの証人の権威体系でどの程度真実となるかは、これから明らかになるでしょう。すくなくとも今の時点までは、ジャクソンの答弁は現実と調和していません。


ものみの塔協会の教理の決定の仕方

この2015/8/14日の午前中の聴聞では、
ものみの塔協会の聖書解釈や教理の決定の仕方が質問されています。

一般の意思決定プロセスで解釈、教理、方針が決められていることが分かります。
選ばれた統治体のメンバーがそれぞれ聖書の裏付けを検討し、ラウンド・テーブルで協議し、方針、解釈、教理などが決められていきます。

祈りにより神の導きを求めていますので、宗教的、あるいは霊的な決定ということでしょう。

では、この同じプロセスを一般の信者に禁じる聖書的な根拠があるでしょうか。
ありません。しかし、ものみの塔の統治体は一般信者が同じプロセスで聖書を研究したり、結論を出したり、統治体に提案することを許しません。ですから、ものみの塔のような中央集権組織宗教は、その構造そのもにおいて、兄弟関係のクリスチャン会衆ではありえません。

また、王立委員会は、ものみの塔協会の審理委員会の改善すべき点をジャクソンに指摘し、ジャクソンも、持ち帰って検討し改善に役立てると述べていました。

王立委員会の弁護士のアンガス・ステュワートによる2人の証人の聖書的な根拠

後半(1:40くらい)で王立委員会の弁護士のアンガス・ステュワート (Angus Stewart) 氏は2人の証人の聖書的な根拠について論じます。

彼は、強力な状況証拠を証人とみなせることを聖書から推論します。

彼が指摘した聖句は申命記 22:23-27です。

申命記 22:23-27
23 「ある人と婚約した処女の娘がいて,[別の]男が市内でこれに出会って共に寝た場合,24 あなた方はその両人をその都市の門のところに連れ出して,これを石撃ちにしなければならない。そのふたりは死なねばならない。娘は市内にいたのに叫ばなかったため,男のほうは仲間の者の妻を辱めたためである。こうしてあなたは自分の中からよこしまな事を除き去らねばならない。
25 「しかし,男が婚約しているその娘を見つけたのが野原であり,その男が彼女をつかまえてこれと寝たのであれば,彼女と寝たその男のほうだけが死ななければならない。26 そして,その娘に対しては何も行なってはならない。その娘には死に価する罪はない。この場合は,人が仲間の者に立ち向かい,これを,すなわち魂を殺害した場合と同じだからである。27 その者が彼女を見つけたのは野であったのである。婚約していたその娘は叫んだが,これを救い出す者がいなかった

2番目のケースのようなレイプの場合、目撃証人は存在しませんが、本人の証言と、状況証拠をもって法的な処置が講じられています。

児童性的虐待の場合、子どもの被るトラウマ (trauma) は強力な状況証拠とみなせることを指摘しています。

ジャクソンはその論議から学ぶことがあったと思います。

これまで、ものみの塔協会が、字句にこだわる柔軟性のないパリサイ人的な聖書解釈に頑固に執着してきたことは、彼らの霊的な資格が誠実に疑われます。

彼らは、インチキパリサイ教団であり、忠実で思慮深い者たちではありません。

今に至るまで、誠実なJWの兄弟姉妹たちからの道理にかなった説明を聞かず、自らの解釈を押し付け、多くの被害者を生み、また改善を求める兄弟姉妹たちを排斥してきた宗教権威の極めて傲慢な態度を軽く見るべきではありません。

ものみの塔協会は、白く塗った墓のひとつです。
それは、他の組織宗教と同じ大いなるバビロンの支店のひとつです。

王国の子たちのクリスチャン会衆ではありません。

マタイ 23:28-29
27 「偽善者なる書士とパリサイ人たち,あなた方は災いです! あなた方は白く塗った墓に似ているからです。それは,外面はなるほど美しく見えますが,内側は死人の骨とあらゆる汚れに満ちているのです。28 そのように,あなた方もまた,確かに外面では義にかなった者と人に映りますが,内側は偽善と不法でいっぱいです。

排斥、断絶、不活発の扱いについての聴聞

ジェフリー・ジャクソン聴聞会午後(#2ビデオ)


午後の部では、
排斥、断絶、不活発の扱いについて聴聞がなされています。

➡ 排斥についての聖書の教えはここを参考にしてください。

アンガス・ステュワート (Angus Stewart) 氏は愛と思いやりの神について言及し、排斥や断絶に関わる制度や方針に反映されるべき精神に言及して聴聞を開始しています。

宗教を離れる自由を尊重していることのひとつの現われは、離れた人に対する扱いに見られます。エホバの証人の制度や方針では、そのような人との交友 (association) が制限されます。

人々が離れる選択をする際に、これまでの交友を失うことが伴います。
そのことについて、宗教の自由選択の原則や愛と思いやりの神の見方により、ものみの塔協会の排斥、断絶、不活発を扱う方針や制度の改善が提案されました。

ジャクソンの答は、No, でした。

スチュワートは、人質組織 (captive organization) と表現しましたが、ジャクソンはそれを否定しました。

児童虐待の方針や扱いについては、改善を約束していました。
被害者に対する、ものみの塔協会の謝罪や賠償があると思います。

この問題を、JW.org のニュースで扱うかどうかは分かりません。

オーストラリアの王立委員会に訴えられた2件の児童虐待のケースについて、ジャクソンは精通していませんでした。

女性の調査官が、BCGの訴えを長老たちが聞かなかったことを指摘すると、ジャクソンは、それはとても残念なことだ、と答えています。

それは、巨大宗教組織の司法システムは末端のマイコン長老たちが人間味のあるクリスチャンとして弱者を扱う障害となっていることのひとつの証拠です。

他の組織宗教と同じで、ものみの塔聖書冊子協会には改善すべきことが山ほどありますが、組織上の方針の改善が真のクリスチャンを生み出すことはありません。

イエスの羊は、人間の組織宗教の声や組織上位の方針に従うのではなく、生き方においてキリストの声に従います。

ヨハネ 10:4-5, 16, 27
4 自分のものをみな外に出すと,彼はその前を行き,羊はあとに付いて行きます。彼の声を知っているからです。5 よその者には決して付いて行かず,むしろその者からは逃げるのです。よその者たちの声を知らないからです」。
16 . . .彼らはわたしの声を聴き,一つの群れ,一人の羊飼いとなります
27 わたしの羊はわたしの声を聴き,わたしは彼らを知っており,彼らはわたしに付いて来ます

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プロフィール



1972年にバプテスマを受けてクリスチャンになりました。

その後、エホバの証人として宣教活動を40年ほど行い、長老のときに「ものみの塔協会」の方針と異なる立場をとったために長老を削除されました。

長年のエホバの証人としての人生は「ものみの塔協会」の崇拝の様式とキリストの教えとの不調和を経験することになり、「ものみの塔協会」の始まりからの歴史をインターネットを用いて調査し、この団体がロスチャイルド資本によるシオニズム運動の器として始まったこと、宗教組織を利用したロスチャイルド資本の国際投資企業であること、小児性愛者の不適切な扱い、預言や教理上の破綻などの腐った実を知りました。

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