大いなるバビロンとは何ですか。

2020/12/30 0

サタンの世 教理 預言

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大いなるバビロンを乗せている野獣

啓示17章に大いなるバビロンとそれを乗せている野獣が描かれています。
  • 8節は「野獣は、かつていはいたが、今はいない。」と述べており、ヨハネの時代には存在していないことが分かります。
  • 10節では7人の王のうち5人はすでに倒れ、一人は今おり、他のひとりはまだとうらいしていない。」と述べているのでヨハネの時代に存在している王がローマ帝国のシーザーであると解釈するならすでに倒れた5人の王は、ローマ以前のエジプトから始まる世界帝国の王たちと解釈しエジプトのファラオ、バビロンのネブカドネザル、メディア・ペルシャのダリオスとクロス、ギリシャのアレクサンドロスと考ることもできます。

西暦1世紀のヨハネの時代には存在せず、「かつていた野獣」の実体を考えると世界で最初に権力者となったニムロデの時代の全世界で唯一存在したニムロデの全体主義国家かもしれません。人間の支配組織はニムロデの時代から始まりました。当時は言語が1つであったため全地がニムロデの支配を受けて統制されていました。全地を支配する単一の全体主義国家がかって存在していました。この全地に唯一存在していたニムロデの全体主義国家は、言語の混乱という神の介入により崩壊させられ人々は全地に散らされました。

そのとき以来、世界ではいくつかの巨大帝国の興亡はあっても、ヨハネの時代に「今はいない。」と表現されているように、西暦1世紀当時ニムロデの支配のような単一の世界政府は存在していませんでしたし現在でも存在していませんが、やがて再び現れるでしょう。

聖書は人間の支配権力を野獣と表現しています。 啓示やダニエル書などに書かれている「野獣」は人間の帝国や国家など支配組織と解釈できます。




啓示 17:1-11
1 また,七つの鉢を持つ七人のみ使いの一人が来て,わたしと話してこう言った。「さあ,多くの水の上に座る大娼婦に対する裁きをあなたに見せよう。2 地の王たちは彼女と淫行を犯し,地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされた」。

3 そして彼は,霊[の力]のうちにわたしを荒野に運んで行った。そこでわたしは,冒とく的な名で満ちた,七つの頭と十本の角を持つ緋色の野獣の上に,ひとりの女が座っているのを目にした。4 また,その女は紫と緋で装い,金と宝石と真珠で身を飾り,手には,嫌悪すべきものと彼女の淫行の汚れたものとで満ちた黄金の杯を持っていた。5 そして,額にはひとつの名が書いてあった。それは秘義であって,「大いなるバビロン,娼婦たちと地の嫌悪すべきものとの母」というものであった。6 またわたしは,その女が聖なる者たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た。

さて,彼女を目にした時,わたしは非常に不思議に思った。7 すると,み使いがわたしに言った,「なぜ不思議に思ったのか。わたしは,女と,その[女]を運んでいる,七つの頭と十本の角を持つ野獣の秘義をあなたに告げよう。8 あなたの見た野獣はかつていたが,今はいない。しかし底知れぬ深みからまさに上ろうとしており,そして去って滅びに至ることになっている。こうして,その野獣がかつてはいたが,今はおらず,後に現われるようになるのを見る時,地に住む者たちは驚いて感心するであろう。しかし彼らの名は世の基が置かれて以来命の巻き物に書かれていない。

9 「ここが知恵の伴うそう明さの関係してくるところである。七つの頭は七つの山を表わしており,その上にこの女が座っている。10 そして七人の王がいる。五人はすでに倒れ,一人は今おり,他の一人はまだ到来していない。しかし到来したなら,少しの間とどまらなければならない。11 そして,かつていたが今はいない野獣,それ自身は八人目[の王]でもあるが,その七つから出,去って滅びに至る

大いなるバビロンを乗せている野獣はニムロデのときから存在する人間の支配(政治)権力です。 大いなるバビロンは古代から人間の支配権力(組織)とともに存在してきた人間の宗教権力(組織)と解釈するほうが自然だと思います。

人間の全ての宗教組織の教えはニムロデのときから継承されてきたオカルト神秘主義思想でありサタンのインチキ哲学です。キリスト教、イスラム教、仏教、神道、その他の部族宗教など国家と共に存在している全ての組織宗教はすべてバビロンで始まった共通のルーツを持っています。

人間の支配権力(組織)も宗教権力(組織)もニムロデの時代から始まりました。どちらにもいくつもの異なる形態がありますが、双方とも権力によって人々を従わせてきました。

大いなるバビロンは人間の宗教権力です。

大いなるバビロンを乗せている野獣が古代からの支配(政治)権力であるなら、大いなるバビロンは古代から獣とともに存在してきた宗教権力とみなすのが自然です。

異教徒の宗教権力であれ、神の民の宗教権力であれ大いなるバビロンには血の罪があります。

啓示 18:24 には大いなるバビロンには「地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」と書かれています。「地上でほふられたすべてのもの」は古代から存在しますので大いなるバビロンも古代から存在しています。 古代から宗教権力により多くの人の血が流されてきました。

特に神の民の宗教権力は古代から神の人を殺害してきた血の罪があります。
イエスの時代の宗教権力はイエスをローマ帝国の支配権力により殺害しました。イエスは当時の宗教指導者たちについて「彼らの父は悪魔である」と暴露しました。

ヨハネ 8:40-44
40 しかし今,あなた方は,わたしを,神から聞いた真理をあなた方に告げた者を殺そうとしています。アブラハムはそのようなことを行ないませんでした。41 あなた方は自分たちの父の業を行なっているのです」。彼らは言った,「わたしたちは淫行によって生まれたのではありません。わたしたちには一人の父,神がいるのです」。

42 イエスは彼らに言われた,「もし神があなた方の父であるならば,あなた方はわたしを愛するはずです。わたしは神のもとから出てここにいるからです。そしてわたしは決して自分の考えで来ているのではありません。その方がわたしを遣わされたのです。43 わたしの話している事柄があなた方に分からないのはなぜでしょうか。それは,あなた方がわたしの言葉を聴くことができないからです。44 あなた方は,あなた方の父,悪魔からの者であって,自分たちの父の欲望を遂げようと願っているのです。その者は,その始まりにおいて人殺しであり,真理の内に堅く立ちませんでした。真実さが彼の内にないからです。彼が偽りを語るときには,自分の性向のままに語ります。彼は偽り者であって,[偽り]の父だからです。

マタイ 23:33 イエスはイスラエルの宗教権力の流血の罪を暴いています。
33 「蛇よ,まむしらの子孫よ,どうしてあなた方はゲヘナの裁きを逃れられるでしょうか。34 このゆえに,わたしは今,預言者と賢い者と公に教え諭す者たちをあなた方のところに遣わします。あなた方はそのうちのある者を殺して杭につけ,ある者を会堂でむち打ち,都市から都市へと迫害するでしょう。35 こうして,義なるアベルの血から,あなた方が聖なる所と祭壇の間で殺害した,バラキヤの子ゼカリヤの血に至るまで,地上で流された義の血すべてがあなた方に臨むのです。36 あなた方に真実に言いますが,これらのことすべてはこの世代に臨むでしょう。

37 「エルサレム,エルサレム,預言者たちを殺し,自分に遣わされた人々を石打ちにする者よ―わたしは幾たびあなたの子供たちを集めたいと思ったことでしょう。めんどりがそのひなを翼の下に集めるかのように。しかし,あなた方はそれを望みませんでした。38 見よ,あなた方の家はあなた方のもとに見捨てられています。39 あなた方に言いますが,『エホバのみ名によって来るのは祝福された者!』と言うときまで,あなた方は今後決してわたしを見ないでしょう」。

大いなるバビロンは蛇の宗教権力の象徴です。アベルのときから神の人を殺害してきた流血の罪を負っています。 神は大いなるバビロンに司法上の処罰を科します。

啓示 17:6
6 またわたしは,その女が聖なる者たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た。

啓示 18:2-3, 20, 24 
2 そして,彼は強い声で叫んで言った,「彼女は倒れた! 大いなるバビロンは倒れた。そして,悪霊たちの住みか,あらゆる汚れた呼気のこもる場所,またあらゆる汚れた憎まれる鳥の潜む場所となった! 3 彼女の淫行の怒りのぶどう酒のためにあらゆる国民が[いけにえ]にされ,地の王たちは彼女と淫行を犯し,地の旅商人たちは彼女の恥知らずのおごりの力で富を得たからである」。悪霊たちの住みかは古代から今に至るまであらゆる宗教組織です。

20 「天よ,また聖なる者と使徒と預言者たちよ,彼女のことで喜べ。神はあなた方のため,彼女に司法上の処罰を科したからである」。大いなるバビロンは使徒たちの時代に既に存在しています。

24 しかも彼女の中には,預言者と聖なる者たちの[血],そして地上でほふられたすべての者の血が見いだされたのである」。

啓示 19:1-2
1 これらのことの後,わたしは大群衆の大きな声のようなものを天に聞いた。彼らは言った,「あなた方はヤハを賛美せよ! 救いと栄光と力はわたしたちの神のものである。2 その裁きは真実で義にかなっているからである。[神]は,その淫行によって地を腐敗させた大娼婦に裁きを執行し,ご自分の奴隷たちの血の復しゅうを彼女の手に対して行なわれた」。古代から現代にいたるまでの神の奴隷たちの血の復しゅうが大いなるバビロンに対して行われます。

大いなるバビロンは、聖なる者たち、使徒たち、預言者たちの血の責任を負う古代から存在する宗教権力とみなせます。近世に出現したアメリカのような国家はその存在期間において聖書の記述と調和しません。

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プロフィール



1972年にバプテスマを受けてクリスチャンになりました。

その後、エホバの証人として宣教活動を40年ほど行い、長老のときに「ものみの塔協会」の方針と異なる立場をとったために長老を削除されました。

長年のエホバの証人としての人生は「ものみの塔協会」の崇拝の様式とキリストの教えとの不調和を経験することになり、「ものみの塔協会」の始まりからの歴史をインターネットを用いて調査し、この団体がロスチャイルド資本によるシオニズム運動の器として始まったこと、宗教組織を利用したロスチャイルド資本の国際投資企業であること、小児性愛者の不適切な扱い、預言や教理上の破綻などの腐った実を知りました。

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