裁きと救い

2015/07/05

教理

t f B! P L

約束の胤による裁きと救い

キリスト教の音信は、創世記 3:15 の神の約束の胤による裁きと救いです。

それは神の愛の証明でもあります。

創世記 3:15
15 そしてわたしは,お前と女との間,またお前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼(女の胤)はお前(蛇)の頭を砕き,お前(蛇)は彼(女の胤)のかかとを砕くであろう」。

イエスが苦しみの杭 ➡ (十字架)の上で忠誠のうちに罪のない死を遂げられたとき、サタンとその体制に対する裁きの根拠が確立されました。

それは、約束の胤のかかとが蛇により砕かれた時でした。

刑柱上でイエスは、成し遂げられたと述べ息を引き取られました。

ヨハネ 19:30
30 さて,酸いぶどう酒を受けてから,イエスは,「成し遂げられた!」と言われた。そして,頭を垂れ,[ご自分の]霊を引き渡された。

キリストは何を達成したのでしょうか。
キリストの死について聖書は次のように説明しています。

ペテロ第一 2:22-24
22 彼は罪を犯さず,またその口に欺きは見いだされませんでした。23 彼は,ののしられても,ののしり返したりしませんでした。苦しみを受けても,脅かしたりせず,むしろ,義にそって裁く方に終始ご自分をゆだねました。24 杭の上でわたしたちの罪をご自身の体に負い,わたしたちが罪を断ち,義に対して生きるようにしてくださったのです。そして,「彼の打ち傷によってあなた方はいやされました」。

確かに、それはサタンによる厳しい試みの中での従順、及び忠誠の証拠となりました。

キリストの死は裁きの根拠を確立した。

キリストの罪のない死は何を証明したでしょうか。
それは、自由意志の誤用がそれを与えた神ではなく、理知ある被造物自身の責任であることを証明する出来事でした。

それによって、サタン、アダム、肉欲のため天の立場を去ったみ使いたちによる自由意志の誤用に対する裁きの根拠が据えられました。

神の理知ある子らは神への愛を発展させることも、自分の関心事を優先させ神への愛を冷やすこともできます。

神の理知ある子らは、自分で自らをプログラムするコンピュータのようです。
何を見、聞き、考えるかは自分で選択します。
そのようにして、自分のまくものを、また刈り取ることになります。

神の創造物のなかに、神の子らの心の成長にとって不利なものは何もありませんでした。
それでも、サタンやアダム、天を離れたみ使いたちは、自分の関心事や欲望を神への愛に優先させる行為をしました。

それらの者の行為を正当化できますか。
神への愛(神の義の要求)を常に優先させることは、神の子らにとって不可能な要求なのでしょうか。
神の取決め、または要求は、神の子らにとって不当なものなのでしょうか
神からの離反が生じたとき、あたかもその主張が正しいかのように見えました。

そのようにして、神の子らの、不従順(自由意志の誤用)により、創造者である神が有罪とされる可能性が生じました。多くの神の子たちが、自らの決定で神から離反した事実からして、神はご自分への愛から完全な従順を証明する子を持つことができるのでしょうか。

アダムの失敗は、神の側の何らかの落ち度によるものですか。
アダムの失敗が、アダム自身によるものであることはどのようにすれば証明できますか。

アダムに対応する者の非の打ちどころのない従順以外に、それは証明されないでしょう。
それで、神はご自分の天の独り子を地上に送り、完全な従順の証拠を備えられました。

キリストの試練の下での罪のない死は、神と神の子らの正しさを立証する行為となり、不従順な者たちの裁きの根拠を確立することになりました。

ローマ 5:18-19
18 こうして,一つの罪過を通してあらゆる人に及んだ結果が有罪宣告であったのと同じように,正しさを立証する一つの行為を通してあらゆる人に及ぶ結果もまた,命のために彼らを義と宣することなのです。19 一人の人の不従順を通して多くの者が罪人とされたのと同じように,一人[の方]の従順を通して多くの者が義とされるのです。

このようにキリストはご自分の罪過のない死によって、神と、神の子らの正しさを立証する行為を達成なさいました。

それにより人類(神の子ら)の救出が可能となり、不従順(悪)の裁きが可能となりました。

対照的な2つの異なる死

アダムは、失格者として命の権利を失いました。それでその死は罪の報いとして正当なものでした。
イエスの死は、罪のない状態での死で、失格者としての死ではありませんでした。

キリストの死が証明したこと

アダムの死は、自由意志を与えた神(人間の創造者)の責任ではない。
自由意志の誤用はアダム自身の責任である。

アダムはすべての良いもの源である神への信仰と愛を培い損ねたために神への従順を保つことができませんでした。彼は神の喜ぶことを選びませんでした。

しかし、それは彼がそれをできなかったということではありません。
もし彼がそう望むなら、自分と人類家族のために正しい選択をすることも可能でした。

キリストの死の価値

罪なく死んだイエスは、物理的に死んだとはいえ命の権利を失いませんでした。

イエスは、その命の権利を、アダムの罪のために命の権利を持たずに生まれた私たちの救出のために用いてくださいました。 ですからイエスの死は、アダムのような罪の報いの死ではなく、他の者を救出するための価値のある犠牲の死といえます。

アダムは、自分と自分の子孫の命の権利を失いました。

キリストは、自分と自分の子孫の命の権利を失っていませんでした。
ですからキリストは復活され、命を与える霊となられ、ご自分の子孫の命の権利により全てのアダムの家族を死の宣告から買い戻されました。

これがキリスト教の贖いの教えです。

コリント第一 15:22, 45
アダムにあってすべての人が死んでゆくのと同じように,キリストにあってすべての人が生かされるのです。
45 まさにそう書かれています。「最初の人アダムは生きた魂になった」。最後のアダムは命を与える霊になったのです。

ものみの塔の偽りの教え
聖書は罪に陥った人類の救いの音信を強調しています。

ものみの塔は神の宇宙主権の論争を強調します。
宇宙主権の論争は聖書の主題ではありません。
それは、「キリストの臨在」と同じで、ものみの塔の巧みに考え出された作り話に過ぎません。 その聖書にない教えのために、ある人は愛ある神に対する信仰の破船を経験しています。

では、話を元に戻して、
キリストの死と復活により裁きの根拠が据えられました。
それで神は人の住む全地を義をもって裁く日を定められました。

使徒 17:30-31
30 確かに,神はそうした無知の時代を見過ごしてこられはしましたが,今では,どこにおいてもすべての者が悔い改めるべきことを人類に告げておられます。31 なぜなら,ご自分が任命したひとりの人によって人の住む地を義をもって裁くために日を定め,彼を死人の中から復活させてすべての人に保証をお与えになったからです」。

キリストの復活は完全な従順の証明です。
それはまた不従順に対する神の裁きの保証です。
これによりサタンとその胤の頭を砕くことが現実となりました。

来るべき裁きの日

これから生じるキリストの到来はサタンの世に裁きをもたらします。
それは、創世記 3:15 の予言の「へびの頭を砕く」ことの成就となります。

創世記 3:15
15 そしてわたしは,お前と女との間,またお前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼(キリスト)はお前(サタン)の頭を砕き,お前は彼のかかとを砕くであろう」。

王国の子たちは蛇の頭を砕く業にあずかります。

キリストの追随者の「小さな群れ」は天でキリストとともにその砕く業に与かります。
その日の到来の際、既に死の眠りについている王国の子たちは、第一の復活により、天でキリストに会うでしょう。

また、生き残っていいる者たちは、み使いにより地の四隅から集められて、天でキリストに会います。

そのようにして、すべての王国の子たちはサタンとその胤の頭を砕く業に与ります。

テサロニケ第一 4:16-17
16 主ご自身が号令とみ使いの頭の声また神のラッパと共に天から下られると,キリストと結ばれて死んでいる者たちが最初によみがえるからです。17 その後,
生き残っているわたしたち生きている者が,彼らと共に,雲のうちに取り去られて空中で主に会い,こうしてわたしたちは,常に主と共にいることになるのです。

啓示 14:13
13 またわたしは,天から出る声がこう言うのを聞いた。「こう書きなさい: 今からのち主と結ばれて死ぬ死人は幸いである。しかり,彼らはその労苦を休みなさい,彼らの行なったことはそのまま彼らに伴って行くからである,と霊は言う」。

啓示 20:6
6 第一の復活にあずかる者は幸いな者,聖なる者である。これらの者に対して第二の死は何の権威も持たず,彼らは神およびキリストの祭司となり,千年のあいだ彼と共に王として支配する。

コリント第一 15:50-52
50 また,兄弟たち,わたしはこのことを言います。肉と血は神の王国を受け継ぐことができず,朽ちるものが朽ちないものを受け継ぐことはありません。51 ご覧なさい,わたしはあなた方に神聖な奥義を告げます。わたしたちはみな[死の]眠りにつくのではありませんが,わたしたちはみな変えられるのです。52 一瞬に,またたくまに,最後のラッパの間にです。ラッパが鳴ると,死人は朽ちないものによみがえらされ,わたしたちは変えられるからです。

マタイ 24:31, 40-42
31 そして彼は,大きなラッパの音とともに自分の使いたちを遣わし,彼らは,四方の風から,天の一つの果てから他の果てにまで,その選ばれた者たちを集めるでしょう。
40 その時二人の男が野にいるでしょう。一方は連れて行かれ,他方は捨てられるのです。41 二人の女が手臼をひいているでしょう。一方は連れて行かれ,他方は捨てられるのです。42 それゆえ,ずっと見張っていなさい。あなた方は,自分たちの主がどの日に来るかを知らないからです。

西暦一世紀以来今に至るまで、どの時代に生きる小さな群れの成員も、創世記 3:15 の成就に与る約束をしっかりと思いに抱き犠牲の死を経験します。そして、キリストの到来の際に第一の復活にあずかる者も、主の日に生きる小さな群れの成員も、同じ思いをもってキリストに会い、サタンとその胤の頭を砕く業に与ります。それで、全ての時代の小さな群れの成員の間に、自分の果たす役割について不一致や混乱はありません。

啓示 2:25-28
25 それにしても,あなた方が持っているものを,わたしが行くまでしっかり守りなさい。26 そして,征服する者,わたしの行ないを終わりまで守り通す者には,わたしは諸国民に対する権威を与え,27 その者は鉄の杖で民を牧し,彼らは粘土の器のように打ち砕かれるであろう。それは,わたしが自分の父から受けたのと同様であり,28 わたしはその者に明けの星を与える。

ローマ 16:20
20 平和を与えてくださる神は,まもなくサタンをあなた方の足の下に砕かれるでしょう。

サタンとその胤の頭が砕かれるとき全人類の救いの業が開始します。
死者も含めアダムの家族のだれでもそう望むなら神が意図した命と恵みを回復するでしょう。

ローマ 8:19-21
19 創造物は切なる期待を抱いて神の子たちの表わし示されることを待っているのです。20 創造物は虚無に服させられましたが,それは自らの意志によるのではなく,服させた方によるのであり,それはこの希望に基づいていたからです。21 すなわち,創造物そのものが腐朽への奴隷状態から自由にされ,神の子供の栄光ある自由を持つようになることです。

啓示 21:1-8
1 それからわたしは,新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去っており,海はもはやない。2 また,聖なる都市,新しいエルサレムが,天から,神のもとから下って来るのを,そして自分の夫のために飾った花嫁のように支度を整えたのを見た。3 それと共に,わたしはみ座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。「見よ! 神の天幕が人と共にあり,[神]は彼らと共に住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らと共におられるであろう。4 また[神]は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。
5 そして,み座に座っておられる方がこう言われた。「見よ! わたしはすべてのものを新しくする」。また,こう言われる。「書きなさい。これらの言葉は信頼できる真実なものだからである」。6 そして,その方はわたしに言われた,「事は成った! わたしはアルファでありオメガであり,初めであり終わりである。だれでも渇いている者に,わたしは命の水の泉から価なしに与える。7 だれでも征服する者はこれらのものを受け継ぎ,わたしはその神となり,彼はわたしの子となるであろう。8 しかし,憶病な者,信仰のない者,不潔で嫌悪すべき者,殺人をする者,淫行の者,心霊術を行なう者,偶像を礼拝する者,またすべての偽り者については,その分は火と硫黄で燃える湖の中にあるであろう。これは第二の死を表わしている」。

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プロフィール



1972年にバプテスマを受けてクリスチャンになりました。

その後、エホバの証人として宣教活動を40年ほど行い、長老のときに「ものみの塔協会」の方針と異なる立場をとったために長老を削除されました。

長年のエホバの証人としての人生は「ものみの塔協会」の崇拝の様式とキリストの教えとの不調和を経験することになり、「ものみの塔協会」の始まりからの歴史をインターネットを用いて調査し、この団体がロスチャイルド資本によるシオニズム運動の器として始まったこと、宗教組織を利用したロスチャイルド資本の国際投資企業であること、小児性愛者の不適切な扱い、預言や教理上の破綻などの腐った実を知りました。

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